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「知性」より「快楽」!?ゲシュタルト療法のサークルで価値観カードをやってみたら驚きの結果に

  ゲシュタルト療法サークルゆるゲシュin大阪。 今日は価値観カードを使って自分の大切にしている価値観と向き合うエクササイズを行った。 様々な価値観が書かれた何十枚ものカードから3枚を手札にとり、自分の番が来たら一枚捨てて、新たなカードを一枚取る。 その中で捨てたくない価値観、捨てても大丈夫な価値観の取捨選択が行われ、自分の価値観の優先順位を決めていく。 これは大切にしたい価値観だと自分で思っていても、新たな価値観のカードが手札に来ると捨ててもいい価値観に変わったり、変化があって面白い。 手札全て捨てたくないけれど、一枚捨てなければいけないとなるとそこで葛藤が生まれたり、手放してみたら意外と平気だったり。 他の人が簡単に捨てる価値観が、別の誰かにとっては捨てるのが信じられないほど大切な価値観であったり。 最終的に僕が選んだ価値観カードは『創造性』『快楽』『自由』。 正義のカードを捨てて、自由を選んだ時は今の自分を反映しているな、と一致感があった。 『知性』のカードと『論理性』のカードは手放したくない!と思っていたのに、いざ快楽が来たら、手放したくないけれど快楽を優先して知性や論理性を捨ててしまった。 あれだけ捨てたくないと思っていた『知性』と『論理性』を捨てた瞬間、執着を手放したような感覚になった。 価値観カードが決まった後はゲシュタルトのワークショップらしく、その三つの価値観を体現した5年後の自分を想像して、エンプティチェアの技法を使って未来の自分との対話。 知性や論理性などの理性に囚われず、快楽の赴くまま自由に創造的に、もっと動物的に生きていいんだよと未来の自分が許可してくれたような気がした。 肩の力が抜けた感覚。 そして5年後の未来の自分は今とそんなに変わらず別にキラキラもしてもいないけれど、自然体で5年後の自分なのに今よりも子供っぽくニヤニヤしていた。 そして僕がいとも簡単に真っ先に『富』と『健康』を捨て去った時は皆に驚かれた。 (えがちゃん)

ヤーロムと集団精神療法:ゲシュタルト・グループセラピー・カウンセリングのご案内@神戸・芦屋・西宮

皆様、セミも鳴き始めてすっかり夏の今日この頃ですね。

7月は、日本ゲシュタルト療法学会第13回大会のため、ゆるゲシュはおやすみさせていただきます。

今回の学術大会は「グループ・プロセス〜今、大事にしたいこと〜」というテーマで開催されます。

「全体は個の総和以上のものだ」というゲシュタルトの考え方の通り、「グループ」は一人で悩んだり考えたりするよりも、あるいは個人カウンセリングなどで二人で話し合うときよりも、思いもかけぬアイデアが湧き上がってきたり、驚くような偶然や出来事によってドライブされていくようなプロセスです。意外な発見や創造的な解決策が、グループ内での相互作用から生まれるのです。グループのダイナミクスは多様な視点や経験の融合によって形成され、新たな可能性を引き出すことができます。

たとえグループのリーダーであっても、誰か一人がすべてをコントロールしたり、操作することはできないひとつの「生き物」です。

グループセラピーの利点については、以前、「グループセラピーにおける11の治療的要因」という記事でも紹介しました。

アメリカの精神科医でグループセラピーの第一人者であるヤーロム博士(Irvin Yalom)が提唱したアイデアです。

もう一度、挙げておきましょう。

1.Instillation of Hope 希望をもたらす

グループのなかで他のメンバーが変化したり、自分が成長していくプロセスを認められることで、未来に希望がもてるようになる。

2.Universality 普遍性

「私だけが苦しんでいるのではない」「一人じゃないんだ」と感じることができる。

3.Imparting Information 情報の伝達

必要な情報を伝えたり、もらったりすることができる。

4.Altruism 愛他主義

グループのメンバーは互いに助け合うことで、「自分は役に立っているんだ」と感じることができるし、自尊心が高まる。

5.Corrective Recapitulation of the Primary Family Group 初期の家族関係の修正的繰り返し

グループのなかでもともとの家族関係にあった役割や期待が変化する。出身家族の古い機能不全のパターンを断ち切る新しい関わり方を探求することができる。

6.Development of Socialising Techniques 社会適応技術の発達

他者と関わるための社会スキルを学ぶことができる。

7.Imitative Behaviors 模倣行動

グループのメンバーがそれぞれ自分の問題や課題にちゃんと向き合い、変化・成長していく場を共にすることは、お互いの見本となります。

8.Interpersonal Learning 人間関係の学習

グループは、メンバーが人間関係と親密さ、率直なコミュニケーションについて学ぶ機会となります。

9.Group Cohesiveness グループの凝集性(結束力)

グループに自分が所属していて、皆から受け入れられているという体験は、自己開示や新しいかかわり方へのチャレンジを後押ししてくれます。グループの凝集性が高まると、「ここは自分の居場所」「ここにいていいんだ」という感覚も強まります。

10.Catharsis カタルシス

グループに受け入れられていると感じると、怒りや恐れ、不安といった感情を表現できるようになります。適切に感情に触れることで、気づきや変化が生じます。

11.Existential Factors 実存的要因

人生には、喪失や死別、病いなどの苦しい体験が含まれています。ふだんは避けがちなこうしたテーマも、グループの対話を通じて向き合い、受け入れて生きていくことができます。


また、個人カウンセリング・セラピーと比べると、

・コスパがいい
・二者関係のこじれを引き起こしにくい
・病理を深掘りするより、健康的なところを伸ばす

といったメリットも挙げられると思います。

オープンダイアローグ推しの斎藤環先生は、どこかで「個人精神療法はフロイトが生み出した悪癖だ」的なことを話しておられました。

個人カウンセリングの料金の相場は、1万円前後になることが多いので、グループのメリットは大きいのではないでしょうか?

というわけで、8月のゆるゲシュのご案内です。

ゲシュタルト療法とは? 

他の心理療法のように過去に原因を求めたり分析や解釈をせず 人間としての存在に重点をおいて「今、ここ」で起きていることに 焦点を当てるところに特徴があります。

ゲシュタルトセラピーでは、 「今、ここ」でのあなたの自然な「気づき」に 焦点を当てることを通して、 本来の自分自身を取り戻していきます 安心・安全な場所でゆったりと、あるがままの自分と出会う そんな幸せをグループで味わってみませんか。

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こんな人におすすめです 

・職場の人間関係で悩んでいる方 

・子育てや結婚生活がうまくいかないと感じている方 

・自分を責めることを止めたいと思っている方 

・恋愛に悩んでいる方


2023年8月20日(日) 13時∼17時00分(受付開始12時45分) 

参加費:1,000円 場所 芦屋・⻄宮近辺 申込時にお伝えします

主催: ゲシュタルト療法サークル ゆるゲシュ 

https://yuru-gestalt.blogspot.com/ 

ゲシュタルト療法のトレーニングを受けた仲間が中心となって、 皆がゆったりと集う場を作っています お申込、お問い合わせはこちらのアドレスまで。

yuru.gestalt@gmail.com 

*注意点 心の病などで医療機関を受診されている方は、 かかりつけ医の参加許可を受けた上でお申し込みください。 本会は治療目的ではなく、自己成長のために行われます。



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