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ゲシュタルトセラピー・ワークショップのご案内 神戸・芦屋・大阪

  春もたけなわで行楽の季節となりました。 皆様はいかがお過ごしでしょうか? 5月のゲシュタルトセラピーのご案内です。 今回は、「演劇」の技法を使ったエクササイズも行う予定です。 簡単な即興劇などですので、もちろん、どなたでも安心してご参加いただけます。 この方法は、カウンセラーの訓練などにも使われているのですが、コミュニケーションを 少し深く考える上でも面白い方法だと思います。 参加者それぞれの物語を持ち寄って、いろんな色を感じながら一枚の絵を描くような時間にできたらいいですね。 ご参加お待ちしております。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゲシュタルト療法とは?  他の心理療法のように過去に原因を求めたり分析や解釈をせず 人間としての存在に重点をおいて「今、ここ」で起きていることに 焦点を当てるところに特徴があります。 ゲシュタルトセラピーでは、 「今、ここ」でのあなたの自然な「気づき」に 焦点を当てることを通して、 本来の自分自身を取り戻していきます 安心・安全な場所でゆったりと、あるがままの自分と出会う そんな幸せをグループで味わってみませんか。 *** こんな人におすすめです  ・職場の人間関係で悩んでいる方  ・子育てや結婚生活がうまくいかないと感じている方  ・自分を責めることを止めたいと思っている方  ・恋愛に悩んでいる方 ・何かわからないけど、モヤモヤしている方 ・今後の人生について、ゆっくりと考えてみたい方 2024年5月11日(土) 13時00分~17時00分(受付開始12時50分)  参加費:1,000円 場所 京阪神間(申込時にお伝えします) 主催: ゲシュタルト療法サークル ゆるゲシュ  https://yuru-gestalt.blogspot.com/  ゲシュタルト療法のトレーニングを受けた仲間が中心となって、 皆がゆったりと集う場を作っています お申込、お問い合わせはこちらのアドレスまで。 yuru.gestalt@gmail.com  *注意点 心の病などで医療機関を受診されている方は、 かかりつけ医の参加許可を受けた上でお申し込みください。 本会は治療目的ではなく、自己成長のために行われます。 *5月以降も月に1回のペースで開催します。4月は無理だけど、その後の予定が知りたいとい

場の理論(field theory):ゲシュタルトセラピーのご案内

 


場の理論

「場の理論(field theory)」とは、ゲシュタルト心理学者のクルト・レヴィン(Kurt Levine 1890-1974)が、19世紀〜20世紀の物理学の発想をもとに提唱した理論です。

心理学って、伝統的には「欲求」だとか「葛藤」あるいは「トラウマ」といったもの(こと?)が、「個人の内面」にあると考えてきました。


たとえば「無意識に隠された願望」なんていうのもそうです。


他方、レヴィンは、「場(field)」という視点から人間の行動を説明しようとしました。


レヴィンは、人が何かを欲求したり、行動するのは、その人が置かれている環境や他人との関係性、つまりその「場」の影響によると考えました。


日本人は、もともと個人よりも「場」に動かされるところが大きいようなので、こうした発想は馴染みやすいかもしれません。


おとうさん おとうさん

ぼくのおとうさん

かいしゃへいくと かいしゃいん

しごとをするとき かちょうさん

しょくどうはいると おきゃくさん


おとうさん おとうさん

ぼくのおとうさん

はいしゃにいくと かんじゃさん

あるいていると つうこうにん


テレビ番組にこんな歌がありましたが、場とか関係性によって、その人のふるまいとか感じ方はずいぶん違います。


「じゃあ本当の私はどこ?」

みたいなことを考えてもいいのですが、ここはむしろ、

「私っていうのは場とか関係性においてその都度、生まれては消えていくような現象だ」

と捉えてみる方がいいかもしれません。


わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといつしよに

せはしくせはしく明滅しながら

いかにもたしかにともりつづける

因果交流電燈の

ひとつの青い照明です

(ひかりはたもち その電燈は失はれ)


こちらは、宮沢賢治の『春と修羅』の一節です。

「わたくしといふ現象」とあるように、賢治は「私」は実体というよりは「現象」であると捉えています。

ゲシュタルト療法でも、「プロセスとしての自己」「自己は(内面ではなくて)境界に生じる」という発想があります。



ベトナム出身の禅僧ティクナット・ハンは、人間というのは「interbeing(間に存在するもの)」だとしました。

仏教でいうところの「縁起」や「空」からみると、この宇宙にあるものはすべて相互に依存しあって存在している、ということになるのだそうです。


 「存在する(to be)」ということは、「相互存在する、共に在りあう(inter-be)」ということなのです。あなたは、あなた一人だけで存在することはできません。


レヴィンの場の理論はもともと20世紀に大きく転換した物理学の影響を受けているのですが、興味深いことに現代の物理学者たちが描き出した宇宙も、「物質が集まって宇宙ができている」のではなくて、「物質粒子も〈場の量子〉である」ということなんだそうです。

「場の量子論(quantum field theory)」によると、「それまで質量を持ち、引力的に作用する力によって結びつけられてい ると考えられていた素粒子は、実は粒子であると同時に波という性質をもち、他の粒子ととも に〈場〉を構成するのでなく、〈場〉の作用そのものとして存在しうることが明確になった」*と考えられます。


量子物理学が仏教の世界観とどこか似てくるのは面白いですね。


詩人のボルヘスもこんなことを書いていました。

実のところ、私というものが存在しているのかは限りなく怪しい。私は、かつて読んだ作家のすべてであり、かつて出会ったすべての人であり、かつて愛したすべての女であり、かつて訪ねたすべての町やすべての祖先たちであるから。

ーホルヘ・ルイへ・ボルヘス


というわけで、毎回一応テーマらしいものを立ててみようということで、次回のテーマは「場の理論」です。場や関係性の影響を受けて、どんな〈私〉が現れるか、ともに見てみましょう。


*河野 秀樹「〈場〉とはなにか 主要な理論と関連する概念についての学際的考察─」目白大学 人文学研究 6 2010


ゲシュタルトセラピーのご案内

・心理学やカウンセリングを体験的に学んで、仕事や人間関係に活かしたい

・家族や友人をサポートしたい

・子育てや親子・夫婦関係、職場の人間関係など、自身の関わり方を改善したい

・不安や傷つき、悩みから自由になり、自信を持って人生を歩みたい

・キレる私をやめたい

・自分を責めることをやめたい

・恋愛関係や婚活で自分らしい選択をしたい

といった方、ご都合が合えばぜひご参加ください。

【日時】 2023年4月23日(日)13:00 - 17:00(受付開始12:45) 

【参加費】 1,000円 

【場所】阪神間を予定しております。返信時にお知らせします。 

●注意点 心の病などで医療機関にかかっていらっしゃる方は 参加可否を医師にご確認の上、お申込ください。本ワークショップは治療が目的ではなく、自己成長のために行われます。 

お申込:yuru.gestalt@gmail.com 宛に、 お名前、連絡先を添えてお申込ください。


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