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12月15日(日) ゲシュタルトセラピー・ワークショップのご案内 神戸・芦屋・大阪・京都

 落ち葉舞い散る季節となりました。皆さまお障りなくお過ごしでしょうか。 12月のゲシュタルトセラピーのご案内です。 前回は、「自分の感情を取り戻そう」をテーマに、皆で「感情の分化」というものを体験しました。それから、「死の体験旅行」というワークも体験しました。今回は、フォーカシングの基本をテーマとして、皆さんでできるワークを行いたいと思います。また、引き続き、身体をほぐすワークも行います。 お気軽にご参加ください。 参加者それぞれの物語を持ち寄って、いろんな色を感じながら一枚の絵を描くような時間にできたらいいですね。 ご参加お待ちしております。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゲシュタルト療法とは?  他の心理療法のように過去に原因を求めたり分析や解釈をせず 人間としての存在に重点をおいて「今、ここ」で起きていることに 焦点を当てるところに特徴があります。 ゲシュタルトセラピーでは、 「今、ここ」でのあなたの自然な「気づき」に 焦点を当てることを通して、 本来の自分自身を取り戻していきます 安心・安全な場所でゆったりと、あるがままの自分と出会う そんな幸せをグループで味わってみませんか。 *** こんな人におすすめです  ・職場の人間関係で悩んでいる方  ・子育てや結婚生活がうまくいかないと感じている方  ・自分を責めることを止めたいと思っている方  ・恋愛に悩んでいる方 ・何かわからないけど、モヤモヤしている方 ・今後の人生について、ゆっくりと考えてみたい方 2024年12月15日(日) 13時00分~17時00分(受付開始12時50分)  参加費:1,000円 場所 京阪神間(申込時にお伝えします) 主催: ゲシュタルト療法サークル ゆるゲシュ  https://yuru-gestalt.blogspot.com/  ゲシュタルト療法のトレーニングを受けた仲間が中心となって、 皆がゆったりと集う場を作っています お申込、お問い合わせはこちらのアドレスまで。 yuru.gestalt@gmail.com  *注意点 心の病などで医療機関を受診されている方は、 かかりつけ医の参加許可を受けた上でお申し込みください。 本会は治療目的ではなく、自己成長のために行われます。 *12月以降も月に1回のペースで開催します。12

「ゲシュタルト」とは–ゲシュタルト療法のキーワード

Gestaltとはドイツ語で、英語にも日本語にも、直接ぴったりくる訳語が見つからない言葉です。

pattern, form, shape, configurationといった英語が近いニュアンスの言葉のようでうが、もっといろんな意味が含まれています。

日本語では、「形態・姿」「まとまりをもった全体性」といった意味となりますが、「ゲシュタルト」(あるいは「ゲシタルト」)とカタカナで書かれることが一般的です。

ゲシュタルトセラピーの源流のひとつに「ゲシュタルト心理学」があります(その他のルーツは、精神分析や現象学、実存主義哲学、仏教などです)。

ゲシュタルト心理学では、ヒト(や生き物)は、周りの環境の刺激を、ひとつの全体像としてまとめて捉える傾向を扱います。

ゲシュタルトの原則

20世紀初頭、マックス・ヴェルトハイマー(Max Wertheimer)らは、「ゲシュタルトの原則 Gestalt principles(Gestalt laws)」として次のような法則を挙げました。ヒトは、近いものや似ているものをグループとしてまとめたり、閉じた図形を見る傾向があるということです。

1.近接の法則(Law of Proximity)

距離が近いものは、同じグループとしてまとまって認識されやすいという法則です。

次の図を見ると、左側の8つの円がひとまとまりのグループとして認識されます。右側の8つも同様ですね。

2.類同の法則(Law of Similarity)

似ているものは同じグループとしてひとまとまりになりやすいという法則です。
次の図では、緑色の円と赤色の円が、それぞれひとまとまりのグループとして認識されます。

3.連続の法則(Law of Continuity)

連続しているものは、ひとつのまとまりとして認識されます。下の●の集合は、くの字ににたひとつらなりのものとしてとらえられます。

4.閉合の法則(Law of Closure)

閉じた領域は、ひとつのまとまりとして認識されます。

5.共通運命の法則(Law of Common Fate)

同じ方向に動く複数の要素は、ひとまとまりのグループとして認識されます。レオ・レオニの『スイミー』みたいなものです。

他にも、図と地(Figure & Ground)など、いくつもの「ゲシュタルトの法則」が発見されています。

ゲシュタルト心理学者たちが研究したのは、主に視覚的体験についてですが、同じような「法則」は、ヒトや生き物の「体験」にもあると考えられます。


体験のゲシュタルト・サイクル(気づきのサイクル)


Dave Mann”Gestalt Therapy 100 Key Points and Techniques”

ゲシュタルト療法では、私たち人間や生き物の体験もまた「ゲシュタルト」を持っていると考えています。


お腹が空いていたら食べ物に目が向くし、喉が乾いてたら水を探します。


お腹いっぱい食べることができたら、食べ物への注目はなくなり、代わりに違う欲求が図として表面に浮かび上がってきます。


こうした欲求とその充足のあり方は「体験のゲシュタルト・サイクル」あるいは「気づきのサイクル」と呼ばれます。


体験のゲシュタルト・サイクルには、次のようなステージがあります。

(1)感覚 sensation

(2)気づき awareness

(3)可動化 mobilization

(4)行動 action

(5)接触 final contact

(6)充足 satisfaction

(7)引きこもり withdrawal


たとえば職場で上司からひどく叱責されたとします。本当は私の失敗ではないので、上司の叱責は見当違いなのですが、なかなか上司に反論するのって難しいですよね。


そういうとき、お腹に「ムカムカ」する感覚があるとします(感覚)。


そのムカムカを感じていると、「この上司に腹が立っている」という気持ちに気づくでしょう(気づき)。


両腕にギュッと力が入り、何か言いたいことがお腹から登ってきます(可動化)。


「お言葉ですが、それは私の失敗ではありません! よくこの文書を読んでください!」といいながら、机にバンと資料を置きます(行動)。


上司も「なんだその態度は!」と言い返してきますが、何度かぶつかってお互い言いたいことを主張します(接触)。


少し口論にはなりましたが、主張を伝え合ることができたので、気持ちはすっきりしました(充足)。


仕事が終わると、先ほどのことは忘れておいしくビールを呑みます(引きこもり)。


こんな例を考えてみましたが、でも上司に対して言い返すなんて、実際はなかなかできないですよねえ。「長いものには巻かれろ」で、(本当は自分の失敗ではないのに)と思いつつも、飲み込むことも多いのではないでしょうか・


未完了の体験(ゲシュタルト)

呑み込んでしまうと、「言えなかったこと」「できなかったこと」「獲得できなかったもの」が、「未完了の体験(ゲシュタルト)」として残ります。


これは、ストレスや欲求不満の体験にもなりますし、強い未完了はトラウマ的な体験ともなります。


こうした「未完了の体験」が、心の多くを占めるようになると、人はそのことで苦しんだり、自分自身の人生を生き生きと生きることが難しくなります。


ゲシュタルト療法のワークでは、こうした「未完了の体験」に注意を向けて、ワークの中で未完了を完了させていく、といった試みをすることがあります。

「本当はあの上司に無茶苦茶腹が立っていて、この分からず屋!って言ってやりたかったんです」

と気づいたら、ゲシュタルト療法のファシリテーターは、「ではその椅子に上司が座っていると思って、感じた通り言ってみてください」と提案するかもしれません。

クライエントが空の椅子(あるいは座布団)に、十分自分の気持ちに触れながらそう伝えてみると、上司に対する未完了が収まることもあります。

最初に挙げた例みたいに、上司と口論することは難しくても、もっと上手な伝え方が分かることもあるでしょう。

あるいは、上司とのことが完了したら、今度は「この分からず屋!って言いたかったのは、実は父親に対してだったと思う」と、父親との葛藤が図として浮かび上がってくることもあります。

こんなふうにして、ゲシュタルト療法のワークは進んでいきます。


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第4回ゲシュタルトセラピー@大阪天正寺

2022年9月4日に開催します。よろしければどうぞご参加ください。

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